クリーニング店などでYシャツという表記をよく見かけますが
正しくはホワイトシャツが語源の和製英語、ワイシャツ。
ワイシャツは黄ばみやすく白さを保つもの一苦労ですが
蛍光増白剤入り洗剤なるものの助けにより
どうにか面目を保つことができました。
蛍光増白剤は塗料の一種で
目に見えない紫外線を吸収して
目に見える青白い光(蛍光)に変えるため
見た目の白さが増しシャツを白く感じさせてくれます。
青白い光(蛍光)を発することで
明度の低下を引き起こさず
青の補色である黄色(黄ばみ)を目立たなくする。
そう、シャツ自体が白くなっているのではなく
紫外線を青白い光へ変え
人の目に対し白く感じさるようにするというトリックなのです。
紫外線は太陽光の他、ハロゲン球や
オフィスでもよく使用される蛍光灯に含まれているので
ワイシャツは常時白さと輝きが増して見えていた訳ですが
紫外線レスのLED照明化が進む昨今では、、
ペンシルバニア州立大学のKevin Houser氏の調査によると
蛍光増白剤の濃度が異なるアイテム5つを白い順に並べ替えさせたところ
ハロゲン球の元では、蛍光増白剤の濃度が濃い順に並べ替えることができ
LED環境下にした途端、散々たる結果となったそうです。
Whiteness Perception under LED Illumination
http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/15502724.2014.902750
どんなに明るいオフィスでも
黄ばんだシャツだらけでは気分も暗くなりそうですね。
LED照明化が進んだオフィスにお勤めの方は
早めに外回りに出た方がいいかもしれません。
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